自営と共在

BARRAK 大道 (沖縄県那覇市大道35-5)
2017年12月3日(日)〜17日(日)
正午〜午後8時

展覧会 概要

このたびBARRAK 大道では昨年、原爆の図 丸木美術館で行われ、手塚太加丸も参加し話題となった「私戦と風景」のメンバーと共に展覧会「自営と共在」を開催いたします。5名の作家による創意あふれる展覧会に是非、ご来場ください。

BARRAK 大道とは?

手塚太加丸が2017年7月にオープンした「拠点」です。沖縄県那覇市大道にあり、那覇空港から県内唯一の「でんしゃ」である「ゆいれーる」の安里駅から徒歩7分にあります。拠点は三階建の建物で、一階が主に木工仕事を行うBARRAK工房、二階が企画展をメインした展覧会会場であるBARRAK gallery(今回の展覧会「自営と共在」はBARRAK galleryのこけら落としとなります)3階が6つのブースを有するシェア・スタジオBARRAK studioとなっています。

「自営と共在」とは?

2016年初頭に埼玉県にある原爆の図 丸木美術館にて行われた20代の作家による企画展「私戦と風景」のメンバーによる、新しい展覧会です。メンバーは日本各地で活動しているため、アーティスト・コレクティブという訳ではなく、単に展覧会の開催時にだけ一時的に連帯するという方法で、新しい企画展・芸術祭・共同性の形を模索中です。普段は個々の活動を展開しており、同メンバーが今後、定期的に企画を行うと決まっている訳ではありません。しかし共同性の立ち上がる場所で必然的に展開します。

キュレーターごあいさつ

本展は昨年1月30日~2月27日に原爆の図 丸木美術館にて開催された「私戦と風景」とメンバーは同じながら全く違う内容の展覧会です。グループ展という「メンバーの固定」や芸術祭の「常連」といった単語が氾濫する中、しかし、それらは「無自覚な繰り返し」にすぎません。あるいは度重なるアート・コレクティブの結成は、その機能不全化や陳腐化、あるいは形骸化に晒されているように私には見えます。しかし、個々のアーティストの自由と、それらが一時的な連帯を達成するためには、あらかじめネットワークされていた人々がいて、そこで培われていた共同性が、何か出来事に由来して立ち上がり直してしまうといったことこそ必要なのではないでしょうか。
そんな訳で、この展覧会は、たまたま「私戦と風景」のメンバーであった手塚太加丸の「きっと展覧会を沖縄でやりたい」という発言をうけ「私戦と風景」の会期中に「自営と共在」というタイトルだけを決め、そして彼が翌年に始めることになった拠点、BARRAK 大道の立ち上げをきっかけとして企画されたものです。タイトルが決まり、場所が決まり、やがて他の作家にも「自営と共在」の開催が伝わり、そうして我々は沖縄に集合することになりました。今年メンバーそれぞれは、それぞれが複数回、沖縄に足を運び、この展覧会の準備を行ったのです。私たちはきっと、いつでも、どこででも、またこうして共同性を立ち上げることができると、信じています。そして、それが、この地上に人類が数多く居ることを希望する、もっとも根源的な可能性ではないでしょうか。参加作家である5名、亜鶴、市川太郎、鈴木操、角田啓、手塚太加丸に感謝します。彼らのアートに対する情熱がなければ、きっとこの展覧会は開催されなかったでしょう。

2017年11月9日、渋家株式会社事務所にて。
キュレーター:齋藤恵汰

> STATEMENT

ARTISTS

亜鶴(あず)

1991年、兵庫県生まれ、2012年、大阪美術専門学校絵画専攻卒業。
「I think "You are also OK".」刺青をはじめとするストリートカルチャーにインスピレーションを受け活動を開始。「個の在り方」をテーマに制作を行っている。実在しない人間のポートレイトを創ることにより文字通り作品とFace to faceの形を取る事の出来る鑑賞者は、自己の存在に深く思慮を巡らし得る。生き方の多様は社会において表向きには徐々に認められつつある。私がアートを通じて行わなければならない事は、個人としてより思考させ、そして承認する事である。主な個展『Da Primitive(創治朗/兵庫/2016)』、『Human-made noise(Gallery Den mym/京都/2015)』など。プロジェクト『縄文族』にモデルとしても参加。

市川 太郎(いちかわ たろう)

作家、演出家。東京出身、京都在住。 大学時から舞台に関わり、2011年自身の演劇ユニット、"デ"を立ち上げる。劇場にこだわらず俳優を用いたギャラリーでの展示なども発表。言葉のもたらす空間・人間への微妙な変化に着目した作品が特徴。 主な作品にアトリエ劇研オルタナアートセレクション選出作『どこか、いつか、だれか』、6時間に及ぶインスタレーション『ルーペ/側面的思考法の発見』、アトリエ劇研演劇祭参加作品『もう、これからは何も』など。

鈴木 操(すずき そう)

1986年生まれ。文化服装学院卒業。
物と時間の関係から生じる質的な変化や人称性をテーマに彫刻を制作している。2013年より、日本の伝統的な建築材である漆喰を一つの方法として追求している。
主な展示に『記憶喪失の石灰 - Amnesia Lime - (TAV GALLERY/東京/2015)』『私戦と風景 (原爆の図 丸木美術館/埼玉/2016)』『/jamá/ (白川山/屋久島/2017)』など。

角田 啓(つのだ けい)

1989年東京生まれ。2010年、早稲田大学建築学科中退。2011年、美学校絵画表現研究室卒業。
学生時代から数年間渋家を拠点に活動し、その後、東京の板橋区にてスタジオCAVE MORAYを立ち上げ、多数の美術家や音楽家と共存する。本展示をきっかけに拠点を那覇に移し、手塚とともにBARRAKにて活動をする。
人と関係し、土地を移しながら制作を続ける中、どうしようもなく揺るがないのは造形のニュアンスであり、それを空間の中にどのようにインストールする/されるのかが主題である。
本展示では特に「絵画と額縁」の関係から出発する。
主な個展に『YabernModern -波音-(ナオ ナカムラ/高円寺/2015)』、『破水、沸騰。(GalleryK/京橋/2010)』、『角田啓個展(GalleryK/京橋/2009)』、また、舞踏公演『肉舞-shishimai-(テルプシコール/中野/2012)』の企画・美術など。

手塚 太加丸(てづか たかまる)

1990年屋久島生まれ。2013年沖縄県立芸術大学卒業。
主な活動:故郷である屋久島の白川山に、かえり続けるプロジェクト「しらこがえり」を2013年より始動。以降毎年しらこがえりし、関連の展覧会や上映会などをを行う。2014年には沖縄で共同制作空間「BARRACK」を立ち上げ、企画・運営を行う。現在屋久島と沖縄の2つの場所を行き来しながら活動を展開している。 主な個展に『乱反射(lit/岡山・宇野/2013)』、『しらこがえりがえり(space de uehara/那覇/2013)』、 『しらこがえりとそれら(BARRACK/那覇/2015)』など。

会期中の関連企画

(入退場無料)

オープニング・レセプション

12月3日(日)午後5時〜午後8時

ゲストトーク1

岸井大輔(劇作家) × 出展作家
12月4日(月)午後5時〜午後7時

会場 tomari

シンポジウム『タトゥー裁判』から考える、表現と自由の現在地。

12月10日(日)午後4時〜午後8時
司会:亜鶴
登壇:大島托(タトゥーアーティスト)/亀石倫子(弁護士)/神庭亮介(ジャーナリスト)/遠迫憲英(医師)

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ゲストトーク2

原田裕規(アーティスト) × 出展作家
12月15日(金)午後5時〜午後6時

作品上演「愛だけが深く降りていくところ」

12月16日(土)17日(日)午後5時〜
テキスト・構成・演出 市川太郎
出演 阿部友香(第三劇場)、藤林遼太郎
会場 BARRAK屋上

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ゲストトーク3

長谷川新(インディペンデントキュレーター) × 本展担当キュレーター
12月16日(土)上演後〜

ゲストトーク4

中島晴矢(アーティスト) × 出展作家
12月17日(日)上演後〜

MAP

BARRAK 大道(沖縄県那覇市大道35-5)

INFORMATION

お問い合わせ
Email:keita.s@shibuhouse-inc.com